腰痛と戦うってなんなのだ

腰痛などの医療関係のお話はもちろん、人間関係や組織づくりについて考察していこうかと思います。 ケータイ、格安SIM、PC関連のお話も大好き! これからは海外へもいくので、そのあたりのお話もできれば嬉しい!

患者さんの回復を第一に考える上で必要なことは○○

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ブログ2回目にして少し突っ込んだ話をします。

9割は医療者向け。1割はものすごく意識の高い患者さん向け。(入院中の方が見ていたらすごく嬉しかったりします。)

 

表題の○○には何が入るでしょう。

 

・・・

 

私個人の意見としては「安静度」です。自由度、と言い換えてもいいかもしれません。

 

病院内をどこ程度自由に移動していいか、ということです。

いつでも一人で動き回っていい(外出もOK)〜ベッドの上でなければいけない

という幅があると思います。

 

そこで比較的動ける入院されている方に対して、医療者が使う便利な言葉の一つ。

「危ないから一人で歩かないでくださいね。」

 

 

これには様々な意図が含まれています。

一番多いのは、

「転んだら患者さんの体に何らかの不具合がある」

ということ。足の骨折とか、腕の骨折とか。下手したら手術したところがズレちゃうとか。

 

ただ、多くの医療者(私が見てきた中です)は別のことを考えています。

それは・・・

(始末書とか面倒だから)一人で歩かないでくださいね。」

 

気持ちはわからなくはないですが、これって非常に危険なことだと思うんです。

だって、医療者側のエゴでしょう?何を持って「危ない」って判断しているの?

 

さらに、過剰な安静指示→機能低下→ふらつき増大→歩けなくなる→さらなる安静指示・・・

 

このループに入ります。治るものも治りません。

 

だからと言って、全ての方に一人で歩いていただくのは危険が伴います。

 

じゃあどうすればいいのか?

 

私は理学療法士ですので、身体のことはよく見ているつもりです。

一番シンプルなのは、一緒に動作を確認すること。

「結局それかよ」って思う方もいると思います。ただ、できていますか?

必要以上に手を貸してはいませんか?

 

その助けは本当の意味で患者さんのためになっていますか?

 

そこを少し考えてもらうだけで患者さんができることは増えていくと思います。

ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

 

患者さんの側でしたら、「看護師さんやリハビリの人に頼りきりになっていないかな?」と1日を振り返ってみてはどうでしょうか?

 

医療者としては「今日は私が一人でやってみてもいいですか?」とトライしてくださるだけでも嬉しいものなんです。

 

それではお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

masa

 

P.S.

もちろん、機能的な面だけではなく、危険認知能力や服薬の状況、昼夜の動き・安定感の違いなどを統合する必要がありますよ。