ADLが上がらないのは治療が間違っているんじゃない
昨日は少し長くなりましたが、「安静度」について素直に思ったことを書きました。
読んでらっしゃらない方はこちらから。
さて今回はその安静度、というかADLが上がらない・定着しないことについてフォーカスします。
人間の可塑性としてですが、急性期〜回復期では患者さんはものすごく回復する傾向にあります。
どの方策を取っても状態としては回復に向かうと思います。(その効果によって回復の度合いが違うだけ)
その中で、療法士さんたちは介入時間の治療にばかり気を取られすぎな気がします。
<治療時間以外はどう過ごされているか>
これが重要になります。
単純な計算でいうと、睡眠時間8時間、食事30分×3回(1.5時間)を除外したとしても、
治療時間:3単位分で1時間
その他の時間:13.5時間
この13.5時間の自主練習や活動度合いを上げた方が効果が高いと思いませんか?
概ね、入院中の患者さんはこの時間をベッドの上で過ごしているか、談話室でお話ししているかの「休みの時間」として捉えています。
実はそっちの方が「リハビリ」だったりするんですよね。
療法士としては「俺が、私が治すんだ!」という志の高い方が多いと思います。
しかし、介入時間以外のことの方が圧倒的に長いんです。入院中も、今後の人生も。
そこの意識の持ち方を変えるだけで治療の効果はグンと上がるように思います。
ぜひ、試してみてはいかがでしょうか。